
遍路11日目
朝焼けが海を赤く染める頃、民宿を出て歩き出す。
夫婦岩の側の休憩所で、一人歩き遍路さんが野宿をしていた。
それにしても暑い・・・
しばらく歩くと海洋深層水研究所「アクアファーム」があった。
アクアファームでは海洋深層水に関するビデオやパネルを展示している。
一時、ブームになったあの海洋深層水。
最近全く聞かなくなった。
水深200m以上の深さでは光合成が行なわれず、植物プランクトンは休眠状態となり清浄性に優れているそうだ。
深い深い海の底は私たちが生きる日常とは異なる神秘性に溢れている。
中はクーラーがきいていたので涼みながら中を見学する。
外では海洋深層水を地元の人がタンクに補給していた。
再び歩き出すと先に巨大な白い像が見えた。
室戸の観光名所のひとつ、高さ21mの青年大師像。
若き日の弘法大師がここで修行をし悟りを開いたといわれる。
周りの景観と不釣合いなあまりに巨大な像。
見上げるだけで疲れる。
室戸岬にある24番札所最御崎寺まで、へんろ道を登る。
また坂である。うんざり・・・
汗をかき坂を登り最御崎寺に到着。
最御崎寺には宿坊がある。
多くのお遍路の団体が参拝にきていた。
お遍路の団体が宿坊で食事をしている。私も食事できるか尋ねた。
すると600円で団体客と同じ豪華な料理が出てきた。
ごはん、かつおの刺身、そうめんと豪華な料理。
いいのだろうか・・・でもちょっと得した気分。
ありがとう。
団体客の横で汚い格好をした私は戸惑いながら食べる。
食事を終え休憩をしていると、横でお遍路の団体の添乗員が
団体客の納経帳に御朱印を押していた。
いいのだろうか・・・
結局、御朱印とか納経なんてスタンプと一緒でなんの意味もない。
300円払っていただく御朱印がばからしくなってくる。
御朱印をもらう意味とは何だろう。
驚きと虚しさをもって私はその様子を眺めていた。









