24番札所最御崎寺を出発し、室戸スカイラインを歩く。遥か先には蒼く
澄み切った空と海が広がっている。スカイラインは地上に向かって蛇のように
うねる。目が回る。足がすくむ。しかし、清々しい。
歩いてじっくり見る自然の素晴らしさ。
歩き遍路が味わえる至福のひと時である。
地上に降り立つ。
25番札所津照寺まで室戸岬町を歩くが町は静けさで覆われている。
誰もいない。黙々と歩く。
それにしても暑い。
民家の影で休みながら、ようやく津照寺に到着した。

津照寺には団体のお遍路さんがきている。
賑わう津照寺。
納経所で納経を済ますとお寺の人が1番札所霊山寺の不満を私に言った。
1番札所で買った納経帳にはお礼参りに最初の札所にお礼参りにするように
書かれている。
「1番札所が偉いわけじゃないんだ!勝手にお礼参りするようにを書いているんだ!」
と私以外の納経に来るお遍路さんにも不満をぶちまける。
ようするに気持ちの問題だろう。
お礼参りをしたい人がすればいいじゃないか。
24番札所で見た納経の裏側を知るとどうでもいいように思える。
結局、気持ちと信仰の問題だ。
88番札所霊場間の利害関係をひしひしと感じる。
お遍路とはこんなものさ。
私は再び歩き出した。









