記事更新日2005年08月26日

2005年8月26日 渡り鳥のお遍路空間

遍路3日目 
8月26日 その2

なんども死ぬ思いをしてようやく、焼山寺に到着。
本堂への長い道をぬけ、ようやく境内へ。

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境内の横で少し工事をしていた。
車お遍路さんが何人かみえた。
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「ごくろうさまです」と声をかけられる。

お遍路では、地元の人から私の名前ではなく「お遍路さーん」と声をかけられる。
お遍路空間では日常の私の名前は意味を失い、日常のあらゆる私に関する意味は消え去っていく。
「お遍路さーん」と呼ばれるたび、徐々にお遍路空間に私は溶け込んでいく。

境内のベンチで汗だくの服、靴下を履きかえる。
ポカリスエットを自販機で購入。トイレで水を補給。

お参りをすませ、納経所で納経をする。

納経料300円を払おうと財布を開ける。

うわっ!なんだこりゃ!

なんと、財布を開けるとびっくり千円札が汗でぐっしょりぬれていた。
これでは汚くてお札が渡せない。
周りを見渡すとドライヤーが置いてあった。
それで千円を乾かす。
このドライヤーは納経軸に朱印をしてもらう人が、朱印を乾かすために使うもの。
こそこそと隠しながら、汗でくっついた千円札を破れないようにはがし、ドライヤーで乾かす。
なにごともなかったように納経所の人に千円を渡す。
ごくろうさまです・・・

境内で、しばらく休憩。

今日の宿は、道の駅の東屋に決める。

境内を勢いよくとびだしたはいいが、脱いだTしゃつなどをベンチにわすれてしまう。
いそいで戻る。
時間と体力を無駄に消耗。夕方3時30分。

道の駅まで行けるだろうか。
とりあえず、山を下りつづける。

途中で女お遍路さんと会う。間隔をあけながら一緒に歩く。
5週目遍路さんと会う。後ろからついて歩く。
彼の荷物はキャスターがついているので舗装された道路は楽そうだ。
彼は物静かで穏やかだが、もくもくと歩く姿はどこか凄みを感じる。
山道を抜け、舗装路をくだる。少しは楽になった。

82623.JPG
お接待所だろうか?誰もいなかった・・・


途中、旅館があった。泊ろうか迷った。
遍路ころがしを超えた達成感からか、私は少し興奮状態で冷静な判断ができない。
道の駅まであと10kmはある。
体の調子を考えず、このまま歩けるだろうと判断した。
しかし、これが間違いだった。

5週遍路さんはどんどん先へ行って見えなくなった。

山をおり、町へついた。体の調子がおかしい。
頭痛、吐き気、足の痛み。

うぐぐぐぐ。

山をこえた勢いで歩けるとおもっていたが、肉体が限界にきていたようだ。
目の前に桜屋旅館の看板が。

もうダメだ。
今日は桜屋旅館で泊まることにした。
素泊まりにしてもらう。
洗濯機を貸してもらい洗濯し、風呂にはいる。
おばちゃんはやさしい。
ご主人は「山をこえてきたんか」とやさしく声をかけてくれた。

近くのスーパーで半額の弁当、ビールを買い部屋でゆっくりする。
世間は今どうなっているのだろう。テレビをつけてみる。
お笑い番組、ニュース。お遍路から見る景色と違う別世界の日常の映像が流れる。
私の意識はお遍路空間の中に入ってしまったようだ。

肩があがらないのでタイガーバームでマッサージする。
今日はしっかりと体を休めよう。

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posted by 渡り鳥太郎 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徳島<発心の道場>
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