記事更新日2005年08月27日

2005年8月27日 遍路と現実の狭間で

遍路4日目

晴れ 気温30〜34度

桜屋旅館の布団が気持ちよくてついつい二度寝をしてしまう。
少し出発が遅れる。7時にスタート。

徳島県西群神山町にある道の駅「温泉の里神山」がある。
昨晩泊ろうと思っていたところである。

8271.JPG

そこの休憩所には「野宿禁止!」の看板が立ててあった。
ちょっとのぞいて国道438号を再び歩き出す。

出だしは好調だが、徐々にスピードダウン。少し歩いては少し休憩を繰り返す。
足のまめが痛い・・・足の裏のいたるところにまめが。
特に小指がひどい。
足の皮がべろんべろんにめくれている。
あの未熟で若々しい足は一体どこに?

遍路道が山越えルートと舗装路にわかれている。
山越えは嫌だったので舗装路を選択する。

8272.JPG

歩いても歩いても先がみえない。
次の大日寺まで「あと何km」と遍路矢印に書かれている。
何度も矢印を見かけるが、その距離は縮まらない。

気持ちでは前に進んでいるが、実際はそれほど距離を
歩いていないようだ。

途中、喉が渇いたので自販機でジュースを買う。
直ぐ傍の店でアイスを売っていた。
足の痛み、暑さで少し頭が朦朧としていたのか、急に甘くて冷たい
アイスが欲しくなった。
手は自然とソフトクリームを持っていた。
ソフトクリームを買って食べる。

あまーい。うめえ。ソフトってこんなにうまかったっけ。
ソフトを舐めないでかじりつく。
パクパク。それにしても美味い。

歩いていると景色が無意識に吸い込まれる感覚になる。
次から次へと流れる景色が体の中に溶け込み、一体化していく。
冷たいソフトクリームは、私を遍路空間の渦から現実へと戻してくれた。
アイスを食べて現実の意識の中で立っていると、車が傍で止まった。

おばさんが寄ってきて、焼山寺への道を私にたずねた。
私は直ぐに、言葉が返せなかった。
頭から口へと言葉がゆっくりと運ばれていく。
言葉が慎重に私の口から流れる。
「・・そうですね・・、たぶん・・・あっちです」。
「ありがとう」といってその人は車に乗って去っていった。

現実と遍路空間の境界で私はさまよい続けているようだ。
再び歩き出す。

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posted by 渡り鳥太郎 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徳島<発心の道場>
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