記事更新日2005年08月28日

2005年8月28日 失われた過去を求めて

遍路5日目 

昨晩は少し寒くあまり寝れなかった。
疲れたので今日は休息日にする。

栄えたタクシーから一緒に泊まっていたお遍路さんがぞくぞくと出発していく。

私も次の札所、井戸寺へ。

一緒に泊まっていたお遍路さん二人と会う。
彼らも徳島で休息日にするそうだ。だいだい同じペースなので、どこかで会えるだろう。
納札に名前を書いて名刺代わりに交換する。

そして、へんろ道は出発地である徳島駅に向かっていく。
私はスタート地点に戻っていく。徳島駅近くまで、国道沿いにひたすら歩く。
足が痛い。おもったより進まない。

某番組の二十四時間テレビの募金活動を行っていた。
そのまままっすぐ歩く途中、ラーメン屋に人がたくさん入っていたので、入ってみる。
肉入りラーメンを食べる。有名な店らしく、有名人のサインが壁にいっぱいだった。
客がいっぱいの店で、汗臭い私は異様な雰囲気だったにちがいない。
ここの560円の肉入りそばはうまかった。
肉に味が染み込んでいて疲れた体にエネルギーが充満する。

豪華チャーシューたっぷりラーメン徳島風
違う店のですがこんな感じです。
豪華チャーシューたっぷりラーメン徳島風


しばらくして、徳島駅に到着。
インターネットができる環境のホテルを探す。
駅前の観光案内所で、ホテルを探す。
受け付けのおじさんはやさしく、時間をかけて教えてくれた。
途中、外人の観光客が四国アイランドリーグについてきいていた。
外人が横で「くさいくさい」と私のことを言っていた。
確かに臭うなあ・・・

駅の横のホテルクレメンティがインターネットができると聞いたので、少し高いがそこにとまることにする。
フロントに行って値段を聞いてみて意外と高いので悩んでいると、フロントのお姉さんが優しく、「となりのJTBから予約すれば安くなりますよ」とおしえてくれた。

さっそく行ってみる。
ここから予約すれば7000円まで安くなった。
再びクレメンティに。

8281.JPG

受け付けは、旅館や善根宿とは清潔で高級感が漂う。
客層は落ち着いて品がある。
薄汚れた遍路姿の私は、清楚な雰囲気の中で浮いていた。
鈴の音がむなしく音をたてる。
遍路じゃなくて、綺麗な格好してこんなホテルにずっと泊まりたいなあ、と思う。

チェックインまで時間があるので、近くの床屋で丸刈りにしてもらう2500円。
髭もそってもらう。
床屋のおばちゃんがマッサージをしてくれた。
バシッバシッ(うぐぐ)、トントントン(あがが)。
リュックの重みでだいぶ肩を痛めていたようだ。
マッサージが痛い。

すっきりしたところで、新町温泉へ。
中に入ると「お四国さんですか?お四国さんは無料ですのでどうぞ」と言われる。
無料なのはありがたい。

8282.JPG

小さな温泉で地元のおじいちゃんが多くはいっていた。
薬風呂で肩をもみ、電気風呂でびりびり感電し、水風呂でヒンヤリ。
他にも塩風呂もあった。小さいがなかなかいい銭湯であった。
ホテルにもどる。

受け付けで、荷物とインターネット接続のセットをもらい部屋へ。
荷物を運んでくれるポーターがいる。部屋まで運んでくれた。

以前私は2年ほど徳島に住んでいたことがある。
通った小学校や中学校、住んでいた家を見に行った。
今日はそのために一日休むことにしたのだ。

バスで懐かしい景色を眺めながら思い出の詰まった地に行く。
懐かしい風景、近くのスーパー。
変わらない匂いと景色。
身体の感覚が徐々に過去になじんでいく。

過ぎ去った<私>は今を生きる<私>と思い出の地でリンクする。

私は今、時を越えて過去を歩いている・・・

弟とキャッチボールをした家の駐車場。
白い学生カバンを抱えて通った歩いて5分もかからない中学校。
ガンダムのガチャガチャをしにいったスーパー。
ちょっとした小さな出来事に驚きと発見を覚えたあの頃。

しかし、思い出はピントのずれた写真のようにぼやけて、実態がつかめない。

あの頃の<私>はどこにいったのだろう・・・
過去の<私>は失われ、そして、ここにいるのは今を生きる<私>。

私は現実を、今を、生きているのだ。

中学生がにぎやかに自転車で駆け抜ける・・・
主婦がスーパーの前でおしゃべりをしている・・・

遍路空間は時間という意識の領域まで浸透し私を別世界へいざなう。

ホテルに戻り土産に鳴門金時の焼酎「里娘」を買って郵送する。
徳島 太閤酒造場 芋 鳴門金時 里娘〈25度〉〈720ml〉
徳島 太閤酒造場 芋 鳴門金時 里娘〈25度〉〈720ml〉

部屋に戻りインターネットをしようとしたが持ってきたパソコンにLANを繋ぐ所がなく
ネットができない。しかたなく1FのPCセンターでネットをする。

ふかふかのベッドで今日一日の疲れを癒す。

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posted by 渡り鳥太郎 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徳島<発心の道場>
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